ノートルダム清心女子大学様
課題
- 明るい講義室で映像を鮮明に表示させたい。
- イベントやグループワークなど多様な用途で映像を使用したい。
解決策
- 高輝度な液晶レーザープロジェクターで明るく鮮明な映像を投写。
- PressIT、PressIT360の導入で幅広い用途に柔軟に対応。
学生が主体となって積極的に利用できるスペースを作りたいということで、学内でも初めてになるような新しい設備を導入しています。
背景
100周年の節目に建設された新たな交流と研鑽の場
アメリカから6名のシスターが来日され、ノートルダム清心女子大学様の前身となる清心高等女学校の経営を引き継がれてから100周年にあたる2024年。節目の年を迎えるにあたり新学棟建設プロジェクトが発足されました。日本語で三位一体を意味する「Trinity」を冠し命名された新学棟「トリニティホール」は、国内外の学生・教職員・研究者など多様な人々の交流と研鑽の場を目指し、リベラル・アーツ教育の実践のため、学生が自発的・能動的に使用できるコモンスペースやラウンジ、自由に活用できる設備が設けられた新たな学び舎として2024年3月に誕生しました。
導入した理由
リベラル・アーツ教育の実践のため映像機器を整備
新学棟建設にあたり、情報化・グローバル化が進む社会で活躍できる人材の育成のため、学生が情報を活用し積極的なコミュニケーションを図れるよう、大人数でも少人数でもフレキシブルに利用できるスペースや設備を多く設けられました。「これまではグループ学習であったり少人数で授業ができる設備が少なかったので、そういったところを中心に作ろうというコンセプトでした」(総務部 次長 居森様)。また、講義室などは外光をふんだんに取り込んだ明るい空間に設計。そのため使用するプロジェクターにも十分な明るさを求められました。「明るい教室でも照明を消さずにホワイトボードや手元の教科書、ノートが見えやすいように高輝度な機種を導入しました」(居森様)。
導入後の効果
歴史や伝統が息づくキャンパスに誕生した新学棟
ノートルダム清心女子大学様のキャンパスには、1929年に建設され国の登録有形文化財に登録されているノートルダムホール本館・東棟など由緒ある歴史的建造物と、最新設備を備えた教育施設が調和よく並んでいます。トリニティホールの建設では、キャンパスの銀杏並木が見渡せるオープンで明るい空間になるよう、外光をふんだんに取り込んだ開口部を設計。1階ではラウンジスペースを中心に、ソファやグループワークにも適したテーブルが設置され、多くの学生が集い、交流や自習の場として活用されています。
高輝度プロジェクターとワイヤレスマイクで授業をサポート
各階の講義室では14000 lmの高輝度を誇る液晶方式レーザープロジェクター PT-MZ14KJLWが導入されました。「映像がくっきり見えていると思います。太陽光が入ってここまで見えるというのは今までにないですね。児童学科や教養科目では美術系の授業もあるので色再現性の良さも授業に役立つと思います」(施設企画管理部 次長 福原様)。PT-MZ14KJLWは高輝度ながら静音性も特長のひとつです。「従来はプロジェクターの下に座るとファンの音がうるさかったのですが、今回は気になりません。先生や生徒からも騒音に関するクレームはありません」(居森様)。レーザー光源ならではの立ち上がりのスムーズさやメンテナンス性の高さも評価のポイントです。「電源入れてパッとつくというのは圧倒的にいいですね。メンテナンス性も含めて運用上のトラブルが少ないというのもメリットが大きいですね」(情報教育支援センター 係長 宮川様)。また、各講義室には1.9GHz帯のデジタルワイヤレスマイクシステムを導入。授業や会議での複数本を使用しての活発なディスカッションをサポートします。「耳障りの良い音質で混信もなく、すごくいいマイクシステムだと思います」(居森様)。
講義室
講義室 システム構成図
少人数での遠隔授業に最適なPressIT360
6階では少人数でのミーティングやグループワークを目的とされたラーニングコモンズを5室設置されました。海外と繋いだ遠隔授業なども見据え、360度カメラスピーカーフォン PressIT360を導入。「今までは全員がPCを持って配信に参加という形でしたが、これは1台のPCにケーブルを繋げるだけで人物も認識してくれるのでグループワークに適していると思います」(居森様)。「従来から海外とハイブリッド授業をしていましたが、少人数で行う時は机の真ん中にPressIT360を置けば、シンプルなシステムで配信ができるなと考えています」(宮川様)。
ラーニングコモンズ
PressITで誰でも手軽に大画面に映像を送信
3階のトリニティコモンズでは、大人数でのイベントや講演会、少人数ごとのグループワークなど多様な使用を目的としてフレキシブルな設計が施されました。「学内としては比較的広いエリアで、目的に応じて自由にレイアウトできるなど、空間のコンセプトからかなり検討しました。目的を限定せずにさまざまなイベントが開催できるようにと考えています」(宮川様)。また、3面の移動式大型ディスプレイが設置され、空間のどこにいても視認性の高い映像表示を実現。その大型ディスプレイへの映像伝送のため、ワイヤレスプレゼンテーションシステム PressITが採用されました。「複数のPCを切り替えるのにどうにかならないかと悩んでいた時にPressITを提案いただきました」(居森様)。「広い空間のどこにいても映像を写すことができ、PCを置く場所を限定しないということで、いろいろな用途で使うことができるのではないかと思っています」(福原様)と、映像送信の手軽さや柔軟なシステム性に評価をいただきました。
トリニティコモンズ
既設学棟でもプロジェクターをレーザー光源機種に改修
今回の導入ではトリニティホール以外にも、既設学棟セント・ヨゼフホールのプロジェクターのリプレイスも実施されました。講堂「ヨゼフ300」では、300型相当の大型スクリーンへの投写に16000 lmの高輝度を誇る液晶方式レーザープロジェクターPT-MZ16KJLWを導入。「かなり大きなスクリーンなので、それに負けない綺麗な映像をお願いしました」(福原様)。また、各講義室ではコンパクトなボディながら高輝度を実現したPT-VMZ61J/VMZ51Jを導入。レーザー光源ならではの電源ON時の立ち上がりの早さも好評をいただいています。
セント・ヨゼフホール
納入機器
液晶方式レーザープロジェクター
PT-MZ14KJLW × 10台
PT-MZ16KJLW × 1台
液晶方式レーザープロジェクター
PT-VMZ51J × 6台
PT-VMZ61J × 1台
ワイヤレスプレゼンテーションシステム PressIT
TY-WPS1 × 1セット(HDMI/USB基本セット)
360度カメラスピーカーフォン PressIT360
TY-CSP1 × 2台
ワイヤレスマイクロホン(ハンドヘルド型)
WX-ST200 × 39台
ワイヤレスマイクロホン(タイピン型)
WX-ST400 × 15台
ワイヤレス受信機
WX-SR204A × 14台
増設ワイヤレス受信機
WX-SE200A × 1台
ワイヤレスアンテナ
WX-SA250A × 24台
充電器
WX-SZ200 × 29台
今後の展望
柔軟かつ多様な思考を身につける学び舎として活用
ノートルダム清心女子大学様は、社会的展望をふまえた「ビジョン2039」で示されている「人と世界をつなぎ平和でよりよい未来を創る」を目指すべき姿として、社会課題の解決に貢献していくことを活動指針にされています。そうしたビジョンを実現するため、新学棟トリニティホールは学生や教職員の交流・研鑽の場となり、学生が自らの生き方を考え、新しい自己へと成長するための柔軟かつ多様な学びの場として活用されていきます。
お客様紹介
教育・研究を通して真の自由人の育成を追求
登録有形文化財であるノートルダムホール本館・東棟のシンプルで機能的な美しさを受け継ぎつつ、情報化に対応した新たな施設として建設されたトリニティホール。キャンパス南東部に位置し、地上7階建ての学棟は明るくオープンな雰囲気で学生の自発的な活動を促します。
所在地:岡山県岡山市北区伊福町2-16-9
URL:https://www.ndsu.ac.jp/
液晶方式レーザープロジェクター PT-MZ14KJLW、PT-MZ16KJLW
世界最小・最軽量・最静音※1※2 液晶プロジェクター
※1 2023 年3月現在。20,000 lm以上の液晶レーザープロジェクターにおいて。当社調べ。
※2 公称の質量値、外形寸法値および騒音値に基づいています。