阪神電気鉄道株式会社様 阪神甲子園球場
阪神電気鉄道株式会社様 阪神甲子園球場

阪神電気鉄道株式会社様
阪神甲子園球場

デジタルサイネージシステム
KAIROS×AcroSign®で、ヒットやホームラン映像をコンコース内各所のサイネージに配信。

課題

試合中に席を立ったお客様が、ヒットやホームランなど大事なシーンを見逃してしまう。

解決策

IP技術を活用したサイネージシステムで、球場の大型ビジョンに映るリプレイ映像をコンコースのディスプレイに同時送出。席にいなくても決定的瞬間を見逃さない観戦環境を構築。

ヒットやホームランの演出、イベント演出、情報発信など、業務を減らしながら球場全体の演出力を向上させることができました。

阪神電気鉄道株式会社 スポーツ・エンタテインメント事業本部 甲子園事業部 企画担当 球場長代理 赤楚 勝司 様

背景

球場内どこにいても野球が楽しめるように

阪神電気鉄道株式会社様が運営する阪神甲子園球場は、収容人数約4万7千人を誇る日本を代表する大型球場です。客席を取り囲むコンコースには多くの飲食店・物販店が軒を連ね、沢山のファンで賑わっていますが、コンコースにいる間に試合が大きく展開し、貴重な場面を見逃すことを嫌って席を立つのを控えるファンも多くいました。そこで、阪神電気鉄道株式会社様ではコンコース内各所に約60台のディスプレイを設置。ヒットやホームランが出た際に球場のビジョンと連動したリプレイ映像を配信できるシステムの導入を検討しました。


導入した理由

KAIROSとAcroSign®の連携でスムーズに映像配信

約60台のサイネージを運用するにあたり、スケジュールに合わせてコンテンツの自動配信が可能なデジタルサイネージシステム「AcroSign®」を導入。さらに、IT/IPプラットフォーム「KAIROS」を連携させることで、ヒットやホームラン映像を割り込む仕組みを構築しました。阪神電気鉄道株式会社の赤楚様は、「通常時は場内マップや広告を配信し、ヒットやホームランが出た時は手間なくシームレスに割り込み表示ができる仕組みを求めていました。そこで提案いただいたKAIROSとAcroSign®の組み合わせは、私たちの運用にとても適していました」と語ります。


導入後の効果

簡単設定でスケジュールに合わせてコンテンツを自動配信

サイネージに表示するコンテンツは、飲食や物販の宣伝、場内マップ、広告枠の3種類に分け、各担当者がAcroSign®にアクセスして運用しています。配信を担当する株式会社 阪神コンテンツリンクの山岸様は、「甲子園球場ではプロ野球の時、高校野球の時、その他イベント時など度々コンテンツを変更しており、従来はポスターなども多かったため貼り替えに手間がかかっていました。AcroSign®なら、一度スケジュールを組めば後は一定期間流すだけで情報発信ができるので業務が効率化されました。コンテンツを1つだけ差し替えたい時も、他のスケジュールには影響なく該当のプレイリストを変更するだけなので簡単です」と語ります。

特別な操作不要でサイネージにリプレイ映像を割り込み表示

リプレイ映像の割り込み配信について山岸様は、「大型ビジョンへの送出映像がサイネージにも連動して配信されるので、オペレーターもわざわざサイネージのための操作を行う必要がありません。従来通り球場演出に集中しながらコンコースにも流せていることは、このシステムの大きなメリットだと思います」と語ります。

また、リプレイの割り込み方法には特こだわったと赤楚様は語ります。「広告枠として販売している映像の中にもリプレイ映像が割り込まれるわけですが、例えばリプレイ終了後に広告が先頭に戻ってしまうと、後半の広告はなかなか流れないことになります。それでは困るので、リプレイ中も裏ではコンテンツが再生されたままで、上から被せる形で配信できるようお願いしました。これにより、広告枠としての平等性を保つことができ、観る人も同じ広告ばかり観なくて済むようになりました」


写真:コンコースのサイネージに表示されたヒット・ホームラン演出の様子
コンコースのサイネージに表示されたヒット・ホームラン演出の様子。テロップの他、リプレイ映像を割り込み表示して決定的瞬間を配信している。
写真:従来はプロ野球・高校野球の開始に合わせて都度貼り替えていた場内マップも全てデジタルにリニューアル
従来はプロ野球・高校野球の開始に合わせて都度貼り替えていた場内マップも全てデジタルにリニューアル。AcroSign®を使って簡単に差し替えができると好評。
写真:マップの画面には広告配信枠も設けている
マップの画面には広告配信枠も設けている。
写真:7・8号門2階の「ウェルカムサイネージ」
7・8号門2階の「ウェルカムサイネージ」。

活用システム

デジタルサイネージ「AcroSign®」

  • 管理サーバー × 1式
  • BrightSignコントローラー EM-JDSSC6XTA × 62台
  • ネットワーク機器 × 1式

IT/IPプラットフォーム「KAIROS」

  • メインフレーム AT-KC1000T × 2台
  • GUIソフトウェア Kairos Creator AT-SFC10G × 2式

システム概要図

お客様の声

サイネージを活用して新たな演出に挑戦

甲子園球場では試合の他にも様々なイベントを開催しており、これからさらにデジタルサイネージを活用できる場が広がるのではと思っています。100周年を迎えた今年は7・8号門の2階コンコースに「ウェルカムサイネージ」を設置してAcroSign®を活用した様々な映像演出を行っています。女性ファンに向けた感謝祭「TORACO DAY」ではキービジュアルに用いた選手のTシャツ姿をウェルカムサイネージに流し、多くのお客様が楽しそうに写真を撮っている姿を見ることができました。お子様向けのイベント「甲子園キッズフェスタ」でもオリジナルコンテンツを配信しましたし、夏には選手と同じ期間限定ユニフォームを着て観戦する「ウル虎の夏」も開催されますので、また新たな演出に活用できると考えています。今回のシステム更新で、これまで観ていただく機会のなかった様々なコンテンツが簡単に配信できるようになりましたので、これからもファンの皆様に楽しんでいただけるよう、甲子園らしい演出をお届けしていこうと思います。(赤楚様)


阪神電気鉄道株式会社 赤楚 勝司 様
阪神電気鉄道株式会社
スポーツ・エンタテインメント事業本部
甲子園事業部
企画担当 球場長代理
赤楚 勝司様
※所属は納入時のものです。
株式会社 阪神コンテンツリンク ベースボール事業部 山岸 滉平様
株式会社 阪神コンテンツリンク
ベースボール事業部
山岸 滉平様
※所属は納入時のものです。

お客様紹介

日本が世界に誇る野球の聖地

2024年8月に100周年を迎える阪神甲子園球場。阪神タイガースの本拠地としてはもちろん、誰もが知る高校野球の夢の舞台として、日本中の人々に愛され続けています。100周年記念事業ではファンへの感謝を込めた様々なイベントを開催。場内環境も進化させ、球場とファンが一体となった、ここでしか味わえない演出を繰り広げています。

所在地:兵庫県西宮市甲子園町1-82
URL:https://koshien.hanshin.co.jp/


阪神甲子園球場
地図

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