関市教育委員会様 関市立下有知小学校

フラットディスプレイ「文教施設」
大画面の電子黒板とタブレットを活用した授業により、主体的・対話的で深い学びを実現。

学力向上と個性の伸長のためにICT 教育を推進

関市教育委員会様は、『夢のある明るい学校』を合言葉に『学校教育夢プラン』を実施されています。学力向上・個性の伸長を目的とした施策として電子黒板の整備などICT教育を推進され、平成30年度の2学期から市内の小・中学校28校の全普通教室(特別支援教室含む)で電子黒板を利用した授業を実施されています。

写真:明治6年(1873)に開校し、在籍数381人(平成30年度)の関市立下有知小学校学舎
明治6年(1873)に開校し、在籍数381人(平成30年度)の関市立下有知小学校

導入の経緯

授業の効果を高める大画面、音声が聞こえやすいフロントスピーカーなどが採用の決め手に

関市教育委員会様では『学校教育夢プラン』の施策として、ICT教育を推進され、平成30年度に小・中学校の普通教室、特別支援教室に当社製電子黒板TH-65BFE1Jを150台設置されました。その目的について学校教育課 課長の加藤敬仁様は「新しい学習指導要領では『主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善)』が打ち出されています。電子黒板などのICT機器は、それを実現するための重要な学習支援ツールと考えています」とおっしゃいます。TH-65BFE1Jが採用されたのは、「子どもたちの目の健康を考慮し、外光も差し込む照明下においても見やすい」「音声教材を使用しても教室の端でも聞き取りやすい」「万が一のことに備えガラスに飛散防止対策が施されている」などがポイントになりました。「電子黒板による授業は、音声や映像などの教材で子どもたちの興味を高める、子どもたちが意欲的に自分の意見を発表する、電子化により教材研究にかかる教員負担が減る、などの効果があります。今回、視認性の高い大画面65V型電子黒板を全普通教室に整備できたので、大いに活用して『学力向上・個性の伸長』に結び付けていきたい」(加藤様)と期待されます。

写真:南向きの窓から日光が入る明るい教室でも、TH-65BFE1Jは映像を鮮明に表示。教諭が作成したオリジナルの教材を用い、ポイントを書き込むなど、スムーズに授業を展開され児童の集中力を高めている
南向きの窓から日光が入る明るい教室でも、TH-65BFE1Jは映像を鮮明に表示。教諭が作成したオリジナルの教材を用い、ポイントを書き込むなど、スムーズに授業を展開され児童の集中力を高めている。
写真:タブレットに配信された教材をもとに、児童たちがペアごとに討議して発表する内容を考える
タブレットに配信された教材をもとに、児童たちがペアごとに討議して発表する内容を考える。
写真:電子黒板とPC、タブレットを連携させて授業で活用。他にも実物投影機を用いて教科書や児童のノートを映すなど効率的な授業が行われている
電子黒板とPC、タブレットを連携させて授業で活用。他にも実物投影機を用いて教科書や児童のノートを映すなど効率的な授業が行われている。

システムの紹介

電子黒板とタブレットを使い、効率的で分かりやすい授業を展開

6年生の社会科の授業では、担任の稲川友里恵教諭が作成したオリジナル資料をタブレットに配信し、ペアで討議して電子黒板で発表するという流れで授業が進められていました(写真①)。図工などの授業では教諭が机間指導しながら児童の作品をタブレットで撮影し、専用ソフトでワイヤレス接続されている電子黒板に表示して共有しています。音楽や体育などの振り返りが難しい教科もタブレットやデジタルカメラで動画を撮影し、電子黒板で自身の演奏や動きを客観的に振り返ることで学習効果を高めることができます。また、下有知小学校では今回の電子黒板の導入に合わせ国語と算数のデジタル教科書を導入されました。山口芙美教諭が担当する2年生の算数の授業では、電子黒板の機能を利用してデジタル教科書を拡大、移動させながらポイントを書き込むなど、視覚的で分かりやすい授業が行われていました(写真②)。「以前であれば拡大コピーした教材を黒板に貼っていましたが、電子黒板では見せたいところだけ簡単に拡大、書き込みができるので、授業がスムーズに運べます。黒板には残しておかなければならない授業の要点のみをまとめるなど使い分けができ、とても効率的になりました」(山口教諭)。電子黒板の操作は低学年でも簡単にできるので、児童たちの発表にも積極的に取り入れられています。

写真:①書き込みによって、他の児童に分かりやすく発表するなど、プレゼンテーション能力の向上も期待される
①書き込みによって、他の児童に分かりやすく発表するなど、プレゼンテーション能力の向上も期待される。
写真:②2年生の算数の授業ではデジタル教科書を使い、見せたい部分だけを拡大し、細かな図形を教室全体に見やすく表示し、分かりやすくスムーズな授業が行われていた
②2年生の算数の授業ではデジタル教科書を使い、見せたい部分だけを拡大し、細かな図形を教室全体に見やすく表示し、分かりやすくスムーズな授業が行われていた。

発表の機会が増えることで、伝える力が身に付く

電子黒板はノートや教材の共有が簡単にできるので、児童の発表の機会が増えているそうです。「自分の考えを伝えられるようにノートをきちんと作ったり、相手を意識した話し方ができるように自然となってきています」(稲川教諭)。「低学年では電子黒板で発表したいと意欲的に手を挙げてくれます。他の児童が発表しているときも一生懸命見るようになりました」(山口教諭)と、電子黒板を使って能動的な授業に取り組むことで、児童の興味や集中力が高まってきていることを実感されています。授業以外でも朝会の連絡事項を電子黒板に表示して子どもたちに準備を促したり、保護者会で児童の学習の様子を見せたりなど、多様に活用されています。「情報化社会のなかではICT機器を使って自分の思いを伝える力をつけることが大切だと考えます。電子黒板を使って発表することもそこにつながる力になると思うので、意識して指導していきたいです」(稲川教諭)。

写真:児童が電子黒板に書き込む様子
写真:低学年の児童でも直感的に使用できるので発表意欲が高まり、授業への参加意欲も増している
低学年の児童でも直感的に使用できるので発表意欲が高まり、授業への参加意欲も増している。

今後の展望

大画面を活用した遠隔授業も実施したい

電子黒板は10年ほど前から導入を進めてきましたが、従来は60V型以下のものでした。65V型は教室に設置するスペースを心配していましたが、大画面でも全体のサイズがコンパクトになっており問題なく設置できました。今回、明るく大画面で音声出力に優れた電子黒板を整備できたので、その機能を活用した遠隔授業なども実現したいと考えています。本市ではタブレットからSkypeを利用し、外国の学校と交流授業を実施している学校もあります。授業以外でも先生方が電子黒板を利用して簡単に遠隔会議や打ち合わせができればとても便利になると思います(加藤様)。

写真:関市教育委員会 学校教育課 課長 加藤 敬仁 様 (写真左) 和田 正樹 様 (写真右
関市教育委員会 学校教育課
課長 加藤 敬仁 様 (写真左)
和田 正樹 様 (写真右)
写真:関市立下有知小学校 教諭 山口 芙美 様 (写真左) 教諭 稲川 友里恵 様 (写真右
関市立下有知小学校
教諭 山口 芙美 様 (写真左)
教諭 稲川 友里恵 様 (写真右)

納入機器
電子黒板(タッチスクリーン液晶ディスプレイ)

製品写真:電子黒板(タッチスクリーン液晶ディスプレイ) TH-65BFE1J

TH-65BFE1J ×150台