アキシマエンシス様(昭島市 教育福祉総合センター)
課題
市民満足度の高いサービスにつながる展示はどんなものが良いか模索していた。文化財のデジタルアーカイブ化による資料や動画等の発信を行いたい。
解決策
巨大スクリーン(AKISHIMAプレート)に昭島の歴史や出土したクジラのコンテンツを投影し子供も直感的に使える設備を採用。
昭島の歴史や文化を、大勢の市民の方にわかりやすく楽しく理解いただけていると思います。驚いたことにオープン以来わずか3か月で過去14年分の来館者数を越えるご来場をいただいています。
背景
リニューアルでどんな展示が市民満足度の高いサービスにつながるか
1973年に開館した昭島市民図書館は、都市計画道路拡幅事業に関連して取り壊され、2020年に教育福祉総合センターとしてリニューアルされることになりました。センター内に設けられる郷土資料室は、地域固有の文化遺産の調査・収集・情報発信の拠点として“水”をテーマに昭島の歴史、風土、自然、伝統芸能、文化財等を総合的に提供する施設となります。リニューアルにあたり、展示内容をどうするか。文化財のデジタルアーカイブ化など、さまざまな提案を募ります。市民満足度の高いサービスにつながる展示は何か? を模索して、提案する各社とも知恵を絞っていました。
導入理由
よくある資料展示でなく、大迫力映像というアイデアに魅了された
各社のプロポーザルの中で、株式会社図書館流通センターと、そのパートナーとなったパナソニックの提案が採用されました。「昭島市のあたりはかつて海でした。約200万年前のクジラの骨がほぼ完全な形で1961年に発見され、昭島はクジラのまちとして有名になりました。図書館流通センターさん&パナソニックさんの提案は、一般的によくある、土器や民具を展示するだけの提案ではありません。クジラを目玉にドンと据え、“クジラのストーリーを大迫力CG映像で作りましょう”と。この提案がとても魅力的でした」(昭島市教育委員会 生涯学習部課長 伊藤 様)。
導入後の効果
子どもたちが毎日来館して何時間も楽しんでいる
「クジラの骨の化石が昭島で発見されて以来、クジラは市の宝で、多くの市民に愛され、市内はクジラのオブジェやお菓子などであふれています。アキシマエンシスというランドマークを建てるにあたり、昭島市で出土した13.5mのクジラの骨のレプリカを原寸大で作って入口で来館者をお出迎えします。皆さんにその大きさを実感してほしいと思いました。夜もライトアップしています。電車からも見えますよ。郷土資料室では、いろいろデジタルの仕掛けを作りました。中でもパナソニックさんの作ってくれた超大型傾斜スクリーン、“AKISHIMAプレート”と呼んでいますが、これが大人気です。子ども心をくすぐるんですね。いつも4~5人集まって、2~3時間過ごしています。コンテンツは5分程度が2本ですが、飽きないんですね。そして何度も見るうちに内容を覚えてくれる。これは子どもたちにアキシマクジラを継承していくという私たちの狙いにぴったりでした」(生涯学習部課長 伊藤様)
中高生が大勢来てくれるようになった
「図書館や公共施設は高齢者の来館が多いのですが、リニューアルしたおかげで中高生が放課後、先を争うように来館してくれるようになりました。うれしい悲鳴です。ここは新たに“賑わいのある図書館”というテーマを掲げ、おしゃべりや飲み物も可能なんです。子ども達は会話を楽しみ、郷土資料室では重低音も気がねなく流しています。図書館で調べたことを資料室で実物を見て確かめ、そこでまた湧いた疑問を図書館に戻って調べて、という行き来を自由にできるようにしています。赤ちゃんとお母さんにも気兼ねなく来ていただけるよう一時預かり所や授乳室も設けています。また、静かにしていたい人用の静寂読書室も用意して、さまざまな目的で楽しんでいただける施設にしています」(昭島市民図書館 館長小田様)
納入機器
AKISHIMAプレート
- DLPプロジェクターPT-RZ970JLB×3
- ズームレンズ(短焦点)ET-DLE060×2
- ズームレンズ(短焦点)ET-DLE150×1
- タイムスイッチTB24201×3
- カメラ、赤外線センサー、スピーカー、スクリーン、他
AKISHIMAビジョン
- 86型液晶ディスプレイTH-86SQ1J×1
郷土資料室監視システム
- HDDレコーダーWJ-NX100/05×1
- 防犯カメラWV-S4550L×2
- SDカードRP-SDXE25SWA×2
お客様の声
オープン以来わずか3か月で過去14年分の来館者数を越える快挙
アキシマエンシスは、子どもから学生、社会人、高齢者、小さな赤ちゃんを連れた親子連れの方まで、外国の方も、多目的に楽しめるような施設をめざして建設されました。展示の内容は、図書館流通センターさんとパナソニックさんが展示のご提案から完成まで短期間で仕上げていただきました。おかげで昭島の歴史や文化を、大勢の市民の方にわかりやすく楽しく理解いただけていると思います。驚いたことにオープン以来わずか3か月で旧郷土資料室の全開設期間14年分の来館者数を越えるご来場をいただいています。今後は、さらにAKISHIMAプレートのコンテンツを増やし、また、図書館の吹き抜けスペースを有効活用できるご提案をお待ちしています。(生涯学習部課長 伊藤様)
パナソニックはレスポンスが早く、フットワークがとても良い
私たち図書館流通センターは全国の図書館に関わる総合的なサービスを手掛け、パナソニックさんとは各地で一緒に仕事をしています。レスポンスが早く、フットワーク良く対応してくださるので今回も協業をお願いしました。(株式会社図書館流通センター 主任 鐘ヶ江様)
お客様紹介
郷土資料室はICT機器を活用したデジタルミュージアム
アキシマエンシスは、「つなぐ・広がる・見つける・育む」をコンセプトに、市民図書館、郷土資料室のほか、教育と児童福祉関連などさまざまな施設を集約し、市民交流の場と課題解決を支援する、知の拠点です。郷土資料室は、「水」が基本テーマのデジタルミュージアムでもあります。 リニューアルオープン以来、来館者記録を更新し続けています。
業務用液晶ディスプレイ
用途や設置環境に合わせて選べる、パナソニックのディスプレイソリューション。屋外用の堅牢モデル、デジタルサイネージや会議室などで活躍するタッチパネルモデルなど幅広いラインナップをご用意。