株式会社秋田放送様
課題
新社屋のエントランスで、地域の人々に喜ばれる情報発信や空間演出を行いたい。
解決策
高輝度で視認性の高いマルチディスプレイを設置し、デジタルサイネージシステムを構築。
目の前で見ても歩道からガラス越しに見ても、日中でも夜でも、常に明るく鮮明な映像が表示され、秋田駅を使う皆さんに情報と賑わいをお届けすることができています。
背景
新社屋のエントランスから地域の人々へ情報発信
2020年4月、株式会社秋田放送様は新幹線が発着する秋田県の玄関口、JR秋田駅前に社屋を移転しました。新社屋はガラス張りの壁に秋田杉を使ったこだわりの内装でつくられ、1階には県民が自由に出入りする憩いの場となるよう、広いエントランスフロアと多目的ホールを設けています。コンセプトは“開かれた放送局”。 地域の人々に開かれた情報発信をするために、エントランスにはパナソニックの9面マルチディスプレイが採用されました。大きなディスプレイにテレビ放送やイベント情報、情報カメラの映像などが表示され、放送局ならではの空間演出を実現しました。
※現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響により入館を制限しています。
導入理由
どこから見ても鮮明で、誰でも簡単に操作が可能
導入までの約1年半、様々な検証を重ねてきたと機器導入を担当した常務取締役 経営推進局長の栁沼様は語ります。「マルチディスプレイの大きさや面数については、東京のパナソニックセンターに度々足を運び確認しました。また、輝度については、輝度の高低が画面の見やすさに影響するのは確かですが、画面の見やすさは視野角、人間の目から画面までの距離、環境光(周辺の明るさ)にも左右されます。駅前の歩道からガラス越しに見た場合や、いかなる天候でも視認性が保たれるようお願いをしました。表示する映像のコントロールに関しても、専門知識のないスタッフが簡単に操作できる方法はないかとご相談し、表示コンテンツのスケジューリングができるサイネージシステム『AcroSign®』をご提案いただきました」
導入後の効果
昼も夜も、外からでも見やすい優れた視認性
現在は主に4面1組でテレビ放送をライブ表示し、あとの5面には番組の宣伝映像や県内のイベント情報、情報カメラの映像などを表示させています。導入後の感想について、総務部の藤丸様は語ります。「往来が多い駅前という立地に新社屋を構え、道行く人に向けても様々な情報を発信していきたいという思いからディスプレイを設置しました。完成から約半年経ちますが、目の前で見ても、歩道からガラス越しに見ても、日中でも夜でも、とても見やすいと好評です。超狭額縁デザインでディスプレイ間の境界が気にならず、常に明るく鮮明な映像が表示されています。秋田駅を使う皆さんに情報と賑わいをお届けすることができていると思います。それから、以前の社屋ではこういったサイネージがなかったので、番組の担当者から掲示を頼まれたポスターやイーゼルでエントランスが雑然としていたんです。今回サイネージを導入したことで、美観を損なわずに番組のアピールができるようになりました」
誰でも簡単に操作できるサイネージシステム
表示素材は、サイネージシステム「AcroSign®」によって簡単に制御することが可能です。その操作性について藤丸様は、「コンテンツを登録し、プレイリストを作成してカレンダーに落とし込みます。私はそこまでパソコンに詳しくありませんが、この一連の操作が非常に分かりやすくて簡単です。各コンテンツに対して使用期間も設定でき、番組やイベントなどの期間が異なる素材を扱う放送局に最適なシステムだと思います」と語ります。
導入後の効果
マルチディスプレイならではの使い方
マルチディスプレイならではの使い方として、来局者にメッセージを出すことも可能だと栁沼様は語ります。「受付のノートPCにはPowerPointのひな形を用意しています。ひな形を使って、例えば地元出身の著名人やスポーツで活躍した選手たちが来局した際などに『○○さんおめでとう!』と出したり、その方が帰る頃には『これからも応援しています!』と出したりできるようにしています。PCから表示コンテンツや画面レイアウトを瞬時に切り替えられる、マルチディスプレイならではの使い方ですね」
秋田放送様のエントランスに設置された9面マルチディスプレイ(TH-55VF2HJ×9台)
受付に置かれた操作用ノートPC(レッツノート)
多目的ホールにはプロジェクターも導入。
スクリーンに投写する1チップDLP®プロジェクター(PT-RZ870J)
納入機器
- 55V型 マルチスクリーン対応ディスプレイ:TH-55VF2HJ×9台
- 1チップDLP®プロジェクター:PT-RZ870J×1台
- デジタルサイネージシステム:AcroSign®×1式
お客様の声
距離を一切感じさせないサポートに感謝しています。
完成までの約1年半、パナソニックさんには本当に沢山のことをお願いしました。営業拠点が盛岡で、SEさんは仙台、我々は秋田という遠隔地からサポートしていただきましたが、その距離を感じたことは一度もありませんでした。それだけ営業とSEのお2人が一体となって瞬時に対応してくださったのだと思います。建設会社とも何度も打合せしていただき、9面マルチのメンテナンスのしやすさまで考えていただきました。今後は、このディスプレイを使って様々なことに挑戦していきたいですね。例えば、秋田の有名な男鹿半島にIPカメラを設置して、沈む夕日の映像をリアルタイムで流したら沢山の方に喜んでいただけるのではないかと考えています。このディスプレイの新しい使い方を追求して、県民の皆さまに貢献する新たなビジネスモデルを創造していけたら嬉しいです。
写真左から、
株式会社秋田放送 常務取締役 経営推進局長 栁沼 秀光様
経営推進局 経営戦略室長 小畑 剛様
経営推進局 総務部 藤丸 覚様
経営推進局次長 兼 総務部長 菅原 博道様
※所属は納入時のものです。
インタビューにお答えいただいた藤丸 覚様
お客様紹介
たくさんの県民に愛されるラジオ・テレビ局
株式会社秋田放送(ABS)様は、1953年に県内初の民間ラジオ放送局「ラジオ東北」として誕生し、1960年にはテレビ放送を開始。ローカルニュース番組「ABS news every.」や情報番組「えび☆ステ」など、県民に寄り添った豊富な情報を発信し、多くの視聴者に愛されています。